『URA! URA! Booost!』の感想

8/16~8/27まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演された劇団プレステージ 第12回本公演『URA! URA! Booost』の8/19マチネを観劇してきました。
テニミュを通ってきたので、劇団の存在は以前から知っていたのですが今回初観劇。
ドリフェス組3人がお目当てのミーハーオタクのしょうもない感想記事です。

 

【あらすじ】

平沢テツオは、失意のどん底にいた。
テレビを点けると、夏の甲子園大会のスタンドで汗と涙を拭いながら応援する学生たちの姿が映し出されていた。
大学4年間を応援団で過ごしたテツオには、その姿が自分と重なった。
「応援なんて自分が闘う事から逃げてるのをごまかすためにやってんだよ。目の前で闘ってる人には目指してる確かなモノがあって、お前にはないから応援して 逃げてんだよ。なんで早く気付かなかったんだよ、バカじゃないの…俺」 テツオが見ていた応援団の中に、同期の応援団長で『応援の鬼』と呼ばれていた赤城ダイスケの姿が重なる。

『いま、お前は、何と闘ってるんだ!』

ダイスケの言葉を思い出し、テツオが向かった先には・・・・

劇団プレステージ公式HPより

 

応援団のお話ということで、『応援とは?』と今一度考えさせられる舞台でした。

メインは今井さん演じるテツオと、猪塚さん演じるダイスケ。

太田くんと株元さんはそのふたりの応援団の同期役。
株元さん演じるタケノリは、応援団で旗を扱う団旗長を担っていて団旗を振ってる姿がかっこよかった…!
テツオとダイスケが同期のみんな今何やってるんだっけ?というシーンでは、メガネ姿も見られて!あとやっぱり株元さんの声、すごく好きとあらためて思いました。
太田くん演じるサトシは、影の薄い大人しそうな子でこの子どうして応援団に入ろうと思ったんだろう?
影の薄さから団員からなかなか認識してもらえず、『俺ここにいる意味ある?』ってセリフにはもやもやしてしまった…
ダイスケに対して叱咤する姿はかっこよかったです。
目立たないけど仲間のことをよく見ていて、同期の中で多分彼が最初にダイスケのこと認めていたんだろうな…
チア部との合同練習のシーンで、はしっこで手をすり合わせたりしてソワソワしてるのがかわいかったです。

壮馬くんは、ダイスケ達の後輩で、後の応援団長という役でしたが、南越のヤンキーやチア部女子、テツオの高校時代を演じたりしていました。
宣伝でドリフェス組をがんがん出していたので、3人とも比較的メインの役なのかな?と思ってたので壮馬くんの配役にはちょっとびっくりしました。
テツオのあのシーンは今井さんが演じる方が良かったんじゃないのかなとも思ったけど彼が演じることに何か大きな意味があるのなら嬉しい。
応援団を引き継ぐ後輩役を劇団最年少の彼が演じるのも、ぐっときますね。
あとは、チア姿…!筋肉がすごくて、ごついのにしぐさがとってもかわいい…!!
前屈を後ろから押してあげる時に、胸を押し当てるようにしてたのふふっとなりました。
というかウラブーに登場する女子、みんなかわいいですよね。
体格はまさに男!!なんだけどしぐさや細かい動きがかわいかった…!

 

 

 


全体的な話をすると、物語がテツオとダイスケのふたりだけで完結しているような気がして、残りの同期6人の掘り下げも欲しかった…
あと何回か見ていたらまた違う感想になったかもしれない…
応援団という設定上、声を張り上げることも多くしょうがないとは思うのですが、この回は主役のおふたりセリフをかむことが多く、他の劇団員も声が枯れぎみでした。

劇中で登場するセリフ
『応援される方には、相手と戦うっていう明確な目標があるんだって!応援する方は、その夢に勝手に乗っかって戦ってるつもりになってるだけなんだ!』
『応援は誰かに届けばそれで良い。その誰かと同じ気持ちになれたらなおさら良い』
応援ってただのエゴでしかないしなんだろう?と思っていたもやもやが、この言葉で少しすっきりしました。
『応援とは?』の明確な答えは出なかったけど、いろいろな応援の形を提示してくれて結局は綺麗ごとでしかないかもしれないけど個人的にはとてもありがたかった。

劇プレの舞台、他の作品のことは知らないのでウラブーを見て感じたことですが、すごく現実を突き刺してきますね。
会社をリストラされたテツオに対してチエが『結婚と恋愛は違うの!テッちゃんとは結婚のスタートラインにすら立てない…』と言うシーンも、ウッ…なんて現実的と思いました。
リストラされたこと、話してもらえないの信用されてないみたいで悲しいし、大事なことをちゃんと話してくれない相手とは幸せな家庭築けないよね…。

暗転時、黒子がシーン合わせて喪服を着ていたりとか、チエが指輪をしていたり、チア部女子たちの衣装からちらっとブラ紐らしきものが見えたりしていろいろ細かいなあ…と思いました。

 

ファンミのお芝居パートを見て、7人がそれぞれ舞台でお芝居してるところがみたい!と思っていたので、『あたっく』、『オーバーリング』、『片想い』、『ウラブー』と立て続けに舞台がみられて嬉しかったです。
壮馬くん『ドリフェス』ではセンターだけど、劇団では最年少のまだまだひよっこなんですね。
彼ががっつり舞台でお芝居している姿が待ち遠しい…


劇プレの過去作品も気になるものがたくさんあるので、アンケに過去作品のDVDの再演希望を出してきました。